Ki-oon(キューン)出版

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デジタル時代の出版

Ki-oonはフランスの漫画出版社です。

フランス国内で最大の独立した漫画出版社であることにより 他の競争相手から際立っています。日本の出版社とのコラボレーションだけでなく、フランス国 内で自社の漫画を制作した最初の出版社でもあります。

フランスの漫画出版は現在3つの問題に苦しんでいます。

日本の出版社への依存
限られたマンガの消費者ターゲット
デジタル時代の到来 
です。
Ki-oonはすでに最初の2つの問題に取り組んでいます が、デジタルへの移行の問題を解決するのは困難を覚えています

変化を始めるために、アイデンティティに改革が必要でした。既存のアイデンティティは、読者 の大多数によって、幼稚すぎるイメージと考えられていました。提案された新しいロゴは、幻想 的で逃避的な雰囲気(ブランドの価値観の1つ)を醸し出しています。
月のシンボルは、多くの国 に存在する、2人が同時に月を見たとき、彼らの心と精神は近づくという伝説を反映しています。 この新しいロゴも世代を超えており、普遍的です。 Ki-oonは様々な異なる国々にマンガを提供し ているため、日本の所属意識はありません。

アイデンティティに加え、マンガの世界にも革新が必要でした。現在の漫画は、対象の読者に よって、少年漫画、少女漫画、青年漫画、女性漫画などと分類されています 。

何千ものテーマと 何百万もの異なる漫画が存在することを考慮すると, 気分による分類のほうが読者にはより高く 評価されるでしょう。読者は、自分たちの性別や年齢層ではなく、現在の気分に応じて、好きな 漫画を発見する可能性が高くなります。

デジタルの世界でブランドを更新するための第一歩は、Webサイトを通じてです。現在、Webサイトは 記事のアップ以外では更新されていません。 サイトにはそれ自身の目的もありません。ユーザーを引き付けるには、付加価値を見つける必要があります。サイトに純粋に情報的を与えるという目的 を与えることにより、ユーザーはマンガの概要を検索したり、最新の出版情報やマンガ全般 について知ることができるようになります

漫画出版をデジタル行う際の大きな危険の1つは、ほとんどが違法な無料スキャンの出現 す。 そのため顧客には、オンラインで漫画を読むためにお金を払うと想定 るの非常に困難です。 特にターゲットはかなり若いので、必ずしも自身の収入があ るわけではありません。解決策はSimulpubマンガのエピソードが(日本もしくは他国で)リリース された直後に読めるアプリです。通常マンガ読者発刊ごとにお金を払っていますが、その代わりに、毎月の購読 料を請求するというアイディアです。これにより、Netflixや違法ダウンロードを例にする、違法な閲 覧を制限できるようになります

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